「骨がずれて痛みが出る」
なんとなく想像できませんか?
よく考えたら物理的にあり得そうなことと一般的に考えるのではないでしょうか?もしズレたら痛みがでそう?アニメの効果音で「ボキボキ」って「あー痛い痛い。」なんて想像します。
実は人間の体の関節とくに背骨や骨盤はいろいろな要因により一時的または慢性的にズレてしまう構造になっています。そのため骨がずれる事によって痛みが出ることもあります。
現在整形外科等ではそういった骨のズレやバランスの崩れを指摘してくれる先生は大変少ないと思います。
現に私も歩けないほどの仙骨のズレをレントゲン、CT、MRIで考察されながら気がついた先生は整形外科の先生ではなくカイロプラクティックの先生でした。
世の中には柔軟な考えを持ち「あらゆる可能性から依頼者の快方への道を考えてくれる」先生と「ビジネスとして患者を扱う」先生とがいます。
痛みや病気になる一定のボーダーライン?

「骨格のズレ」精密につくられた構造の中で、ある一定のズレを越えた瞬間から神経を圧迫したり、体全体のバランスに影響し始めることがあります。それがおおよそ2ミリ前後でおきていることが多いです。
絵に描いたようにきれいな骨格の持ち主はなかなかいません。
必ず誰もが生きている限り多少の骨のズレと共に生きていきます。
- 無理をすれば疲労して、筋肉が緊張を起こし体を歪めます。
- 転んでどこかを打てばそれ程度でも歪みます。
- 寝具が合っていないものだと徐々に歪んでいきます。
- 体に合わない薬を飲めば副作用で歪みます。
- 食べ物を片方の歯だけで噛んでいれば歪みます。
- いつも同じことしかしなければ歪みます。
- 骨折して治ったと思っても骨折が原因で歪んでいきます。
- 歩かない人は歪みます。
- 電磁波漬けの生活の人は歪みます。
- スポーツ選手は仕方ないですが歪みます。
それぞれの身体のバランスの中で神経圧迫や不動関節を作る骨のズレ、これこそが病気の原因、痛みの根本と考えます。
「病気の原因を知るためにはまず背骨を調べなさい。」
bc 460 – bc 370 Hippocrates
「身体の中心、健康の基本、長寿の秘訣は背骨にある。姿勢の悪さは背骨を歪め万病の元凶となる」
1452 – 1519 Leonardo da Vinci
「将来の医術者は、薬を使わずに、人間の骨格構造・栄養・病気の原因と予防に注意を払うようになるだろう。」
1847 – 1931 Thomas A Edison
歴史上の偉大な人物もその様に考えていた様です。
関節の構造上ある程度大きなズレが起きなければ痛みと直結しないものですので、その範囲がおおよそですが2ミリ前後になると考えています。
2ミリとはものすごく小さなことの様に思いますが、全身で約250個あるとされている関節の集合体が人間の体です。
一箇所の関節に2ミリの歪みが起こればその先の関節は遠くいくほどにその歪みは大きくなっていくのは物理的なことです。そして人間の場合は目から入る情報からも修正しようとするのでより複雑に体は捻れていくものです。
いろいろな可能性、アプローチする自然療法があります。
- カイロプラクティック
- オステオパシー
- ホメオパシー
- 整体
- 指圧
- 針
- ヒーリング
- アロマテラピー
などなど書ききれません。
これは依頼者がどんな方法を好むかで合う合わないが出てくるのでいろいろな療法が生まれたのだと思っています。
ひとつの治療方法はすべての人に適応する?
もちろんそれぞれの治療家からしたら「私の手技はすべての人に対応できる」合わない事などないという方もいます。
私たちのカイロプラクティックの基礎知識の中に
- 科学 Science
- 哲学 philosophy
- 芸術 Art
治療を組み立てるためには、この3つの要素で成り立っています。
科学、哲学は専門的なのでここではおいといて、芸術に関してです。
ここで言う芸術とは芸術家の様にとかではなく、必然で神秘的な元に生まれる依頼者と施術者との相性と考えることができます。
相性というのはとても大切でいうまでもありません。人間界でみなさんが自然と感じるものです。
依頼者と施術者の間にもこれは大切で、全員に対して波長が合うとはいきません。
だからこそ、体を触られる治療において相性と言うのが大切なのです。
それぞれの自然療法はすべて根本は依頼者の自然治癒力を利用して導くまでです。そのためアプローチの方法は違えど向かう方向は一緒です。
そんな中カイロプラクティックの哲学に准ずる骨のズレにちょっと耳を傾けて頂きたいと思います。
骨がずれる要因とは何か?
文頭で述べました「骨がずれて痛みがでる」これは多くの方が自分の身体の不調の際一度くらいは疑った事もあるのではないでしょうか?
骨がずれるこれは人間の身体にとって至って自然の事です。
- 事故的要因
- 筋・筋膜の異常緊張
- 心理要因
- ホルモンバランスによる靭帯の緩み
- 疲労
ズレない身体を持つ人など存在しないでしょう。
もともと四足歩行であった先祖が進化の過程で二足歩行へと進化し、現在の人間のかたちに成っています。
人の骨格には過去の四足歩行時代の面影を残す後も見られますからなんとも神秘的な人間の進化に気がつきます。
骨盤矯正もいろいろな考え方が存在します。物理的に関節を動かしてしまう方法や緊張を緩めて変えていくもの、影響し合う他の部分から考えていくもの、専門的ですがいくつかあります。
それにしてもそれを解き明かすためにどんな精密な検査をしたところで5分や10分程度でわかるものではありません。しかし意味もない治療を繰り返されることもありますから受ける側としては判断が難しいですね。
施術院探しの決めてはこの記事に少しヒントがあるかもしれません。↓
最初はいたちごっこで良くなったり戻ったりと繰り返すかもしれませんが、それはすでに改善の方向に向かっている証、どうか身体のバランスがとれ、自らの力である程度カバーできるようになるまで「数回」は続けてみてください。
何度も通ってもいつもの様に症状が出てしまう時は他の原因を考えなければなりません。その場合偏った生活習慣(スポーツなどの偏る動きも含みます)や歯の噛み合わせの高低差が存在するかもしれません。または施術者があまりよく考えていない可能性もあります。ずばり聞いてみるのもありですね。
まとめ
しかし疑問に思うのが、ではなぜわざわざ「体にとって都合が悪い方向に何度も何度もズレていくのか?」ですよね。
それはとても深い話になります。今後ゆっくりそれをわかりやすい文章にしていきたいと思います。
キーワードは、仙腸関節と後頭関節、そして歯の噛み合わせ。
健康管理で大切なのは痛みが消えたから治ったと言う事ではなく身体のバランスが自らの力で保てるようになってこそ改善したと言う事なんです。