骨・関節と痛み

「子供に姿勢を正せと言わないでください」【見た目だけの良い姿勢】

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子供に姿勢を良くしろと言っちゃダメ

最近小学生から中学生位の肩こりや背部痛、腰痛が多く相談されます。

通常筋肉の柔軟性が高い10代の子供たちは自覚症状が出るのは珍しいことです。

しかし、寝違いや激しい腰痛で来院する子たちを触診すると驚く事実が発見されます。

それは、通常の背骨の整理湾曲とは逆になった子たちが一定数いることです。

逆転した整理湾曲を持つ子たちは一見すると姿勢がとても良く見えます。

私にとったらその違いはすぐに分かりますが、通常は外見ではその違いに気がつかないでしょう。

このような逆転する整理湾曲を作ってしまっている子たちは親に言われるせいか、習い事のせいか不自然なほど背中がピシッとまっすぐ緊張しています。

真面目な子ほどその傾向にありますね。

ここが今回のテーマになります。

正しい姿勢とは一言で言ってもとても難しいテーマです。

子供に正しい姿勢で良い骨格に育ってもらいたいなら、絶対に背中に触れて

「姿勢を伸ばしなさい」

なんて言わないでください。

その理由は「見た目だけの正しい姿勢」は骨格を歪ませ、将来的に怪我やうつ病、集中力の低下をもたらす、致命的な体のバランスにしてしまうことがあるからです。

子供に良い姿勢で過ごしなさいと言うなら、まずは親御さんが正しい知識をつける必要があります。

今日のテーマはこちらです。

  • なぜ背中を伸ばせと言ってはいけないのか?
  • 背中を伸ばして「見た目だけの良い姿勢」をさせると何がいけないか?
  • 見た目だけの良い姿勢とは何か?
  • どう指導すべきか?

全て理解してお子さんの将来のため、そして今現在すでに起こっている集中力の低下などを改善させてあげましょう!

内容はそんなに難しいことではありません。

正しく知って、正しく指導しましょう!

なぜ背中を伸ばせと言ってはいけないのか?

常識的に良い姿勢は体のいろいろなことに良い影響を与えると言うことはみなさんが承知のことです。

もちろんそれについては間違いないことで、私も全くその通りだと思います。

歴史上の偉大な人物たちも同じことを考え言葉を残しています。

では、なぜ子供に背中を伸ばせと言ってはいけないのかと言うことです。

詳しくご説明いたしますのでよーく理解して下さい。

まず、子供は正直で先入観がありません。ですので真面目なお子さんほど、背中に手を当てられて「姿勢を正すのよ」って親御さんに言われたら言うことを聞いてしまいます。

その、背中に手を当てて、

「良い姿勢を保ちなさい」

「背筋を伸ばすのよ」

「ピシッとしなさい」

「胸を張りなさい」

など意味を理解できないただの行動的な指導を受けるとそのまま理解して、背中を真っ直ぐにしてしまいます。

背中を真っ直ぐにすることがよくないのか?

と思われた方が多いかと思います。はい、よくないです。

整理湾曲が逆転する

図で確認しましょう。

左:正常 真ん中:骨盤後傾した悪い姿勢 右:逆転した整理湾曲

人間の体は「整理湾曲」と言って背骨が前後に湾曲しているのが正常です。

首は前に弓なり

背中は後ろに弓なり

腰は前に弓なり

骨盤(仙骨)は前に少し傾き中立位を作ります。

通常背骨の綺麗な整理湾曲は骨盤の正しい傾斜によって作られます。

ほとんどの場合日本人では一般にいう悪い姿勢とは、骨盤の後傾が起こりそれを背骨が軸修正したことによって背中が丸く見えます。

背中を伸ばして「見た目だけの良い姿勢」をさせると何がいけないか?

親子

骨盤の傾斜角を修正する対処をせずに、背中を触って「真っ直ぐにしなさい」と言ってしまうと子供は背中の筋肉を縮めて体を起こす動きを変に覚えてしまいます。下の図

もちろんそんな無理な「見かけだけの正しい姿勢は」維持するのは不可能ですぐに疲れてしまいます。

真面目な子ほど間違って覚えた力の入れ方で背中を伸ばし姿勢をよくしようとしてしまうでしょう。

それが習慣化すると数ヶ月で背骨は上の図のように整理湾曲が逆転してしまいます。

これはとても複雑な要因があり、一言では説明ができませんが、この整理湾曲を崩すことによって人間の体はもともと持っている機能や性能を著しく下げてしまいます。

特に身近に話題になることとしては、

「自律神経失調症」

「集中力が続かない」

「ソワソワする」

「急に怒りだす」

「便秘や下痢を繰り返す」

「子供なのに肩が凝る、腰が痛い」

「スポーツでよく怪我をする、故障しやすい」

このような「ストレートバック」は日本人(アジア人)に多く見受けられます。

欧米人は骨格のタイプが違うのとともに、あまり親が姿勢を直すときに背中を意識させることがないような気がします。(私のドイツでの臨床経験による)

このような姿勢が悪いときに背中に意識を持っていき背筋を伸ばしなさいと教えるのは日本人としての文化が関わっているのではないかと思っています。

どう指導すべきか?

まずは、姿勢をよくしなさいという際にせなかを触って言わないことです。

背中が丸くなり、頭が前に突き出ているのは骨盤が後傾していることによる背骨の補正作用です。

骨盤をそのまま後傾にして背中を伸ばすと自然じゃない形になります。

姿勢をよくするあためには根本の骨盤の傾斜を変えてあげなければなりません。

骨盤が中立位で安定すればその上に立つ背骨は自然に綺麗なS字湾曲が保たれます。

長い間まるまった背中によって肩や肩甲骨が内巻きになっているようでしたら簡単なエクササイズをさせればよくなっていきます。

骨盤を中立位にする座り方

勉強など長い時間座る際の椅子はそこそこ値段のするワークチェアをお勧めします。値段は10000円以上は必要かもしれません。

食卓や学校の硬い椅子などでは本人に気をつけるポイントを教える必要があります。

この座り方をすると集中力が上がり、実際には長く座った後疲れないので本人も慣れれば自分で行うようになるでしょう。

ただ最初は違和感があり時々注意する必要があります。

もちろんその際背中を触って「背筋を伸ばしなさい」なんて言わないことです。

ポイント

坐骨で座る感覚を教える。

最初はお尻の後ろ半分にバスタオルを敷く

骨盤を中立位にするインナーマッスルトレーニング

足上げプランクも効率よく後傾した骨盤を中立位に戻す運動です。

プランクの姿勢から息を吐きながらゆっくり片足を水平になるまで上げます。

一度止めた後、今度は息を吐きながらその足を戻します。

片足ずつ繰り返し最初は7回ずつ行ってみましょう。

支えている側の腸腰筋が鍛えられます。

腸腰筋

骨盤を中立位にする歩き方

腿裏の筋肉を使いすぎる「ひざ伸ばしきり歩行」は徐々に骨盤を後傾させます。

以下の記事を参考にして下さい。

内巻きになった肩や肩甲骨を中立位に戻すエクササイズ

胸のストレッチ

腕立て伏せで降りる動きだけ集中して行う。

上がる際はひざをついたり(ひざ付きで行っている際は楽な方法で元の位置に戻る)して下ろすことに集中させる。

背中のトレーニング

椅子やテーブルの下に潜ります。

わきをしっかり掴み体を地面から離します。

背中を反らせないように注意をしながら肩甲骨を後ろで寄せて止めます。

1セット20秒〜60秒 × 3セット位行いましょう。

子供だけじゃない大人も知らずうちに…

大人でも40歳以下の方ですでに整理湾曲が逆転したままになっている人を見かけます。

逆に50最以上でそのような不安定な骨格を持った人をあまり見かけないとも言えます。

原因は定かではありませんが、いつしか教育現場や家庭の指導で姿勢を正しなさいと指導する際に背中に触れるような習慣がついてしまったのだろうか?

それとも、ゲーム機が登場したことによって姿勢の悪い子供が増えた時期と関係があるのだろうか?

これは今後の研究テーマになります。

ただ今言えることは、すでに40代以下の立派な大人ですら、正しい姿勢を理解することなく社会に出て背中に緊張を作り、肩こりや腰痛を生み出す「見かけだけの良い姿勢」で生活しているのです。

いつからでも遅いことはありません。

正しく認識して、正しい改善策により少しずつでも肩こり、腰痛を作り出さない、「根本的に良い姿勢」を身に付けて下さい。

そしてお子さんには初めから正しい指導をしてあげて下さい。

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定休日: 月・木

 

院長経歴


 

院長経歴

厚生労働省認可法人日本カイロプラクティック推進協同組合ACA本部加盟
ドイツACAカイロプラクティック 会長
ドイツACAカイロプラクティック学院 代表
日本ACAスポーツカイロ研究会 理事

2013年〜 ドイツ・デュッセルドルフ院 院長 Rückenglück ACA Düsseldorf
 
2020年〜 日本・横浜院 院長 Rückenglück ACA Yokohama
 
プロレーシングライダーとして世界選手権、ドイツ選手権にて活躍、引退後に治療家に転身、日本にてカイロプラクティック、欧州にて自然療法、認知行動療法、運動療法、筋膜リリース療法を学ぶ。現在は定期的にドイツ院と日本院を行き来して活動中。それぞれの人種の筋骨格系を主に研究しそれぞれに適した療法を提案しています。
 

 

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