痛み止めは臭いものに蓋をしてるだけ

例えば、定期的に頭痛に悩まされる人は頭痛が出たり頭痛になりそうだと頭痛薬を飲みます。しかしこれは頭痛の「痛み」という部分だけを感じさせなくしているだけなので頭痛がおさまっても治っているわけではありません。痛みは体のSOSというお話を前にしました。
そしてそういう悩みがある方はテレビのCMに騙され頭痛薬を「〇〇の半分は優しさで出来ています」なんて騙されて体にいいもんだと思っちゃって、薬局で大量買いしていることをよく見かけます。(もう半分は何で出来てるんですか?)
私のクライアントさんの中にも、頭痛薬は頭痛が出る前に毎日のように飲んでいたという方もいます。
その飲んだ大量の頭痛薬が将来の自分にどれだけ負担をかけてるか知りもしないで…
例えば、精神的なストレスから不眠症になった人でも、睡眠導入剤など薬を飲めば寝れるでしょう。しかし、翌晩薬を手放すともう寝れなくなります。
だから、薬を飲まなければ戻ってしまいます。
根本的なストレスがとれていないから寝れないのです。
頭痛でも不眠症でも、原因が取り除けなければ治癒する事はないのです。
そして、緩和したり進行を食い止めるものが打ち切られればすぐに悪い状態に戻ってしまいます。
これは腰痛でも肩こりの場合でも、そのほかの病気の場合でも同じ事なのです。
治療は生活習慣の改善が大切

普通このようにして元の状態に戻った人は、いったい何を考えるでしょうか?
ここからが重要です!
「また悪くなったから治療を受けよう」
「今回の治療(や薬)は効かなかったから他の所に行ってみよう」
一般にこういう考えが多く出てくるでしょう。
しかし、これは間違い!
生活環境に問題があることを無視して、治療を受ける事のみで解決しようとおもっている状態です。
先に述べたように原因不明の頭痛、ストレスの不眠症、運動不足の腰痛肩こり、など薬で解決していると思いますか?
諸悪の根源は自らの生活環境にあることが多いのですから、環境、習慣が良ければ悪くはなりません。
病気になる、ならない、といった大変な差はここにあるのです。
誰もが身体を悪くするわけではなく、生活環境に何かしら問題がある人に病気は襲い掛かります。
腰痛の人が増えているといっても、誰もがそうなるわけではなく、生活環境のなかに腰痛の原因があるから腰痛になるのです。
そういう人は生活環境も見直すことがとても重要になってきます。
治療という目先の事ばかりにとらわれず「根本の根本」を考えなければなりません。
根本の根本はどこにある?

例えば、どっぷり負の連鎖にハマってしまい、心改めたとしても運動ができない程、私生活が通常に送れない程になってしまった場合、
「運動不足が根本原因ですって言われても…」
て思ってしまいますね。
根本改善するには、根本の先にあるもう一つの根本原因を取り除かなければいけません。
ややこしいくなりました。
「根本要因」と「根本の先の根本要因」と分けて考えましょう。
「根本の先の根本要因」は全員が持っているわけではありません。ただ運動不足で調子を崩している方、乱れた食生活が原因になっている方それらは単純に「根本要因」ですから根本療法すればすぐ治ります。
でも、「根本の先の根本要因」を持っている人は本当に悩んでいるんです。
例えばこんなことです。
- 子供の頃から集合写真で顔が曲がって写るほど体の歪みがある。
- 事故で自分にはどうにもできない体の歪みや、物理的骨の左右左がある。
- 運動音痴は運動できないと勘違いしている。
- 社会に不満があり一般論に肯定的になれない。
- 社会的心理ストレスがあり身動きが取れない。など
運動不足や、仕事中の姿勢、ストレス、などなど気をつけても改善されない「根本要因」にはその先の「根本の先の根本要因」が隠れていることがあります。
「根本の先の根本要因」≒「不可抗力を伴う」となり、全てではありませんがすでに自分の力のみで解決できないことがあります。
そこには「人間は一人で生きてはいけない」という意味合いが存在します。
社会的な誰かの手助けが必要となり、そしてそれが悪いことではなく、何かを変えるきっかけになる大きなチャンスであるのです。
腰痛や肩が痛いと言って、もう何年にもなる場合は加療だけでは治りませんので二人三脚で誰かの手助けと自分の行動が必要となります。
事故などのようにワンストレスで悪くなってしまったものは比較的治り易いです。
慢性的な症状には「根本の先の根本要因」も一緒に改善していく必要があるということを私は言いたいのです。
ですが、根本の根本を見つけるって本当に大変なことですけどね。
基本に戻りシンプルに考えることが大切

対症療法とは代表的な例で言うと「薬」です。要するにその時発症している症状に対して痛みや症状を抑える事です。
頭痛のときなんかに飲む痛み止めはあくまで対症療法でしかありません。精神病などで投与される薬はまさに対症療法で悪循環の始まりになってしまいます。
根本療法とは代表的な例で言うと生活改善を基礎とした運動療法や食事療法のことで、社会的ストレスなどその病気を作った真の原因を改善する事です。
「根本の先の根本要因」は「認知行動療法」や「ある程度のレベルの高い整体」が必要です。3分で終わる整形外科の診察や1日50人施術する人の施術では改善することは不可能です。
いろいろな原因が交じり合ってその症状になっているわけです。
時には対症療法が必要なときもあるでしょう、しかし改善する事は最終的に根本を見つめ、自分自身で変わる事が大切なのです。
病気のときはいろいろな観点から自分を見失っている事が多いです。
骨格バランス、生活習慣、姿勢、運動、食事、あらゆる面からその人に「欠けている」ところを一緒に探しだし、最善策を考えましょう。