冷え性の方におすすめなのが入浴剤としてエプソムソルト(硫酸マグネシウム)を入れて20分程度の皮膚吸収させることです。
皮膚吸収(経皮摂取)によるマグネシウムの有効性は賛否があるようですが、実際にスポーツ選手の回復や冷え性の人の改善例からすると十分効果を期待できるものと思います。
マグネシウムは筋肉を柔らかく(緩める)する成分
マグネシウムというのはミネラルの一つで人が生命活動を続ける上での必須元素です。
最近では「エプソムソルト」として入浴剤に使われている「硫酸マグネシウム」という名前も一般的です。
口径摂取としてマグネシウムはアーモンド、ほうれん草、カシューナッツなどが一回の食事の際多く摂取できる食材です。
マグネシウムは筋肉を弛緩(緩める)させる働きがあります。
ですので簡単に言えばマグネシウムを摂取すると体が柔らかくなります。
カルシウムは筋肉を硬く(縮める)する成分

カルシウムはそのバランスを保つ反対の作用の持ち主で、「筋肉を縮める」働きがあります。
運動には筋肉を「縮める動きと」「緩める動き」のバランスが大切で、普段の生活でも同じです。
体を動かせば必ずどこかの筋肉が「縮み」その反対の筋肉は「緩み」ます。
「縮みたいとき」に反対側が緩んでくれなければ縮むためにより多くのエネルギーを必要とします。
「緩みたいとき」に反対側の筋肉が縮んでくれなければ適切に動くことさえできません。
縮むための「カルシウム」と緩むための「マグネシウム」はとても大切なパートナーでお互いがバランスをとり尊重していなければなりません。
マグネシウムは汗と一緒に排泄されやすいです。ですので運動中は積極的に摂取することが必要です。
運動不足で筋肉が硬くなっている人は適度な運動とストレッチとマグネシウムの摂取により筋肉を緩めてあげる必要があります。
冷え性は血流が悪いから起こる

冷え性は血流が悪くなるから起こるのですが運動中や入浴中以外に足に冷えを感じさせないためには筋・筋膜のお手入れが鍵を握ります。
血流の妨げになるのは「萎縮した筋・筋膜組織」
血流がスムーズに行かない要因の一つに筋・筋膜の異常な縮みがあります。
疲労による萎縮や続く緊張状態により血管は細くされ流れが悪くなります。
それを防ぐためのいろいろな健康法があり、みなさんも実践されていると思います。
- ストレッチをすることは縮んだ筋・筋膜を緩め(弛緩)
- 運動することは適度であれば血流が適度に促され筋・筋膜が緩む(弛緩)
- 入浴することはコラーゲン繊維が主成分の筋膜が柔らかくなることで筋・筋膜が緩む(弛緩)
- 水を飲むことは血液の粘度を適切に調整しドロドロにならないことを防ぎ血流を正常に保つ
- バランスの良い食事を保つことは微量元素、準主要元素、を適正に保ち体の循環機能を保つ
- 余暇を楽しむことはストレスを発散して異常な緊張を解き筋・筋膜をを緩める(弛緩)
などなど、これらは結果としては血流を正常にするための行動と言い換えられます。
血管が縮めば血流は悪くなる

血管の壁には平滑筋があるため異常な緊張があれば血管も細くなります。
血管が細くなれば血流は悪くなることは想像できますね。
心臓のポンプ作用を補助するのは血管の中の平滑筋
心臓から遠い部位への血流は自然と悪くなります。重力もあっていつも体の下に位置する足というのは冷え性を感じる最大の場所です。
よく昔から、ふくらはぎは第二の心臓なんてことを言われます。
心臓から1番遠くにありながらしっかりした筋繊維の束になっているのはふくらはぎの筋肉が最後だからです。
ふくらはぎの筋肉が良く使われていれば足に回る血液は簡易的に心臓に返されます。
そのためにそのように考えられているのです。
しかし、歩くことすら少なくなってしまった現代の生活スタイルは全身の筋肉を衰えさせ、ふくらはぎの筋肉さえもどんどん退化させています。
1日10分健康のためにエクササイズを続けることも大切なのですが、体から遠い位置にあるふくらはぎの筋肉を鍛えるには歩くことも大切でしょう。
いろいろなエクササイズがテレビやYouTube、雑誌やブログで紹介されますが、私が思うに1番理にかなって安全で効果的な全身運動は歩くことです。
まずは歩くことを前提にそれ以上を必要とする際に流行りのエクササイズを行った方が効果的だと思います。
冷え性の人は痩せ型で運動不足で水分摂取が足りてない。違いますか?
- ウォーキング程度の適度な運動
- 積極的な水分補給
- ストレッチやマグネシウム温浴等で縮んだ筋・筋膜を緩める
これで十分冷え性は完全改善できます。
血管を健康に保つということはアンチエイジング(老化予防)にもなるということです。女性はこのキーワードに反応してくれますよね!
老化は水分が失われていくことや、細胞分裂が減っていくことが伴います。
同じ年齢でも若く見える人は積極的に運動をしていたり、自然食を心がけていたり、抗酸化作用のあることを気をつけて行っています。
20歳を過ぎれば皆老化に向かって歩いていくわけですが、そのスピードを早めるもできる限り遅く食い止めるも日々の心がけが大切になるわけです。
人間としていえ、動物として生命維持に大切なのは血液の流れです。
まずは血液の流れを良くすることを考えましょう。