最も大きな分類【2パターン】『慢性』と『急性』
腰痛(慢性腰痛症)

慢性腰痛は腰の重さや、軽度(動く事の出来る)の痛みが3ヶ月以上続くこととされています。
ここで一番大切な事は原因が生活習慣の乱れだと気がつく事です。早い段階でそれに気が付き改善できないと急性腰痛症に発展する可能性があります。
慢性腰痛の区別
慢性腰痛は大きく分けて2パターンあります。
- 第一次慢性腰痛期のもの
- 第二次慢性腰痛期以降のもの
第一次慢性腰痛期の一般評価
第一次慢性腰痛期は急性腰痛症を経験する前の状態で起こるものであり、大きな負傷による瘢痕組織の形成が少ない為それほど深刻な状態ではなくちょっとした生活習慣の改善で克服できます。
第二次慢性腰痛期の一般評価
いっぽう第二次慢性腰痛期以降の慢性腰痛は複雑化し要因も複合的であるため完全克服するにはそれほど容易ではありません。ひとつひとつ絡んだ糸をほどいていくように改善していかなければ克服はできません。
慢性腰痛の定義
慢性腰痛は日常的なあらゆる場面で痛みを感じます。寝起きや立ち仕事中、座り仕事中、初動時、歩行中、運動中、就寝前等。この場合急性腰痛と異なり動作を中断せねばならないほどの激痛が襲う事はありません。痛みを感じても数秒または数分である一定の痛みレベルまで下がります。そのほとんどは筋・筋膜の一時的な癒着による物で一定時間動かなかった事で少範囲のコラーゲン組織(主に筋膜)に癒着が起こる事り、侵害受容器から脳に痛みの指令が伝わり感じます。
慢性腰痛の症状
3ヶ月以上続く決まった動作での鈍痛で比較的運動中はそれを感じないことが多い。それはコラーゲン組織による痛みを象徴する現象であり、コラーゲンは熱により粘度を変化させる特性がある為です。筋肉の自動運動により発せられた熱は患部の筋膜にまで届き、癒着する筋膜を一時的に解きほぐし柔軟性を向上させ疼痛物質を減少させます。
慢性腰痛の診断
3ヶ月以上自覚する腰痛があるのならそれはすべて慢性腰痛と言う事ができるでしょう。痛みの感じ方は人それぞれであり、他がそれを確認する術を持たない事、また病気ではなく自覚症状の通称でしかありません。
慢性腰痛の治療
慢性腰痛の治療はとても幅がひどく、症状により適切な対処が大きく異なります。分類別症状と対策で確認しましょう。
ぎっくり腰(急性腰痛症)




ぎっくり腰とは普段感じる脚や腰の痛みの有無にかかわらず、突然の激しい腰痛です。ぎっくり腰は通称であり医学用語的には急性腰痛症と呼ばれます。(以下ぎっくり腰と統一)
ぎっくり腰(急性腰痛症)は様々な要因がありますが、ほとんどの場合それは、椎間関節面または仙腸関節面の過剰興奮(炎症)であり、特に梨状筋および腸腰筋に即時の筋痙攣が伴います。
ぎっくり腰が頻発するする場合は早い段階で専門家に相談する必要があります。繰り返し重度の発作を繰り返す事は軟部組織に永久的な損傷をもたらし、慢性的に強い痛みを伴う仙腸関節障害を引き起こす危険性があります。
ぎっくり腰の定義
ぎっくり腰および仙腸関節症候群は発作の様に発生します。昔からの悪いイメージの様に椎間板が潰れたりズレたりする事はありません。椎間関節や仙腸関節の捻挫に似た様な状態であり、激しい痛みは刺激された軟部組織、関節包、侵害受容器、そして何より体幹を安定させている腸腰筋と梨状筋の激しい痙攣によって引き起こされています。その際に緊張した組織等によりアンバランスに引っ張られ体がねじれたり、時には関節が亜脱臼を起こすことがあります。
ぎっくり腰の症状
ぎっくり腰は急性で、不適切な対処を繰り返すと激しい痛みと関連する筋群の痙攣が繰り返されます。
ぎっくり腰の診断
ぎっくり腰は積み重ねられた身体の疲労負債の警告サインです。この時点であなたの腰痛は軽度ではなくなりました。これが頻繁に発生している場合は専門家も慎重に詳細を分析する必要があります。不適切な治療とは対処する事しかしない事です。正しい分析が必要です。
ぎっくり腰の治療
ぎっくり腰の治療は、段階的に考えその都度適切に対処していく事を念頭に入れておかなければなりません。
今日のまとめ
腰痛も大きく分けるとまずは今日勉強した「慢性腰痛」「急性腰痛」に分けることができます。慢性腰痛は「最近腰痛いんだよね」という感じの認識のある痛み。急性腰痛は「きのうぎっくり腰やっちゃって」という認識の痛みです。ちなみにぎっくり腰は急性腰痛症というのが正しい名称です。日本では「ぎっくり腰」という通称、西洋では「魔女の一撃」と言われます。ドイツ語では「ヘクセンシュッス(der Hexenschuss)」といいますがそのまんま「魔女の一撃」です。
今日は今自分の悩んでいる腰痛の大きな2パターンの種類の違いを再認識できました。前回の復習をしてあらためて自分の腰痛タイムラインをチェックし正しい判断材料にしましょう。
では、今日はここまで。