私の尊敬する歯科医の医院に貼ってあった一枚のA4のプリントですが、とても奥深い内容でしたのでシェアします。
以前は、一部専門家が実施していたインプラント治療が広く普及し、今やおおくの開業医が実施するに至っている。インプラントは顎骨ないに埋め込むため、維持力が強いという特徴がある。それがため、その維持に四苦八苦してきた義歯による治療を放棄し、インプラント主体の補綴治療にいこうしようという歯科医師も多いのではないだろうか?では先人達が苦労して築き上げてきた義歯製作テクニックはもはや過去の遺物になりつつあるのか?
人間は骨格を見ればわかるが、遊びの構造は重要である。足底にはアーチ(土ふまず)があり、関節には関節包があり、椎間には椎間板があり、脊柱にはS字状に湾曲している。これらは全て遊びを構成する要素であり、遊びによる力の分散が動物として生きていくには欠かせない要素と言っても過言ではない。口腔周囲では、顎関節に関節円盤があり、歯には歯根膜がある。インプラントには維持力が強いという半面、歯根膜がなく遊びがないことを忘れてはいけない。歯根膜という遊びを持たないインプラント補綴には、極めて困難な上部構造の構築が必要である。さらに、携帯電話、スマートフォンの普及などにより、有害電波が飛び交う社会となり、チタン製インプラントがアンテナとなって電磁波を集積し電磁波過敏症を誘発する原因になりうることも考慮するべきである。電磁波に影響されやすい患者はインプラント禁忌症になる。
歯科の専門誌で「もはやインプラントは打ち込むより外す時代がきた」とか、韓国では両隣在歯を削去することない接着性ブリッジが、インプラントより好まれているとの記事を見たことがある。歯科医療トラブルにおいてもインプラントによる物が増加しているという情報を耳にしたことがある。
このような現状を鑑みた場合、いきなりインプラントを選択せず、まず歯科医学が長期にわたり培ってきた義歯やブリッジによる補綴を見直し、先人が苦労して築き上げてきたテクニックを実施することが大切ではないかと考えている。先人のテクニックをいかに発展させ応用するか、まさに温故知新の時代が到来しているのではないだろうか?
藤井佳朗 歯科医師より引用
体の様々な不調を突き詰めていくと歯の噛み合わせや、足裏のアーチが重要なことに気がつきます。体が歪むことは非常に難しい定義です。
例えば、人は横向きで寝ている時は骨盤が歪み左右の足の長さは変わってしまいます。通常2〜3歩、歩くなり、仰向けになり少し歯を噛みしめれば元に戻ります。
しかし、足の裏のアーチが崩れていたり(文明の力により歩かなくなった生活がほとんどの原因です)、歯の高さがあっていなかったり(歯科医での間違った治療や幼少期の偏った運動により歯の高さが合わなくなります)しますといちいち歪みを自力で戻せず年を重ねるにつれて体の不調は顕著に現れるようになります。
整体やカイロプラクティックでは体の歪みの原因をとことん突き詰めずに、歪んだ体を戻すことに集中して施術しているように思います。
そのため、どうしても根本解決が難しいです。薬で鎮める西洋医学よりは整体、カイロプラクティック、マッサージ等の方がまだ良いとは思いますが。
私もその療法に助けられこの道を歩むようになりましたが、どうしてもその先を考えてしまう性格で常に根本原因を探し研究しています。
よく言われるのは「先生がいないと困ります!」とは嬉しいお言葉ですが、私にとっては自分の未熟さをはっきり言葉にされている厳しいお言葉に聞こえています。
最近では歯の噛み合わせや足のアーチの崩れ、全身の筋膜連鎖をテーマに研究しています。
人類で完全に人間の体の仕組みを把握することは不可能かもしれませんが、それにしてももう少し明確に体の不調を評価し、適切な施術、アドバイスをできるようにならなければいけないと考えています。